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まぁ、どうにかなるだろうとか考えていた私の甘さを1日目して痛感することになる。
「夏姫さん…。
そこは、ミの音ではなくドの音です」
「すみません…」
響子さんの音楽は、規則正しいものでちょっとでもミスしてしまうともう一度最初からになる。
それは、ヴァイオリンにしろピアノにしろ同じである。
あと、音楽のことになると人が変わったようにおっとりした雰囲気は何処かへいき、たちまち般若のようになる。
「夏姫さん!!音を立てない!!」
「す、すみません!!」
真波さんも、優しい雰囲気だったが指導の時は鬼のように容赦なく言ってくる。
フォークダンスで、「なんですか??その不思議な踊りは」って言われたときは本当に泣きそうになった。
まぁ、確かに私は音楽もマナーも苦手だし…。
最初は、響子さんも真波さんも初めてのことだからと優しかったが、回数を重ねるごとに厳しくなった。
2人の指導でこうなのだから、鷹代さんの指導の時は目もあてられない…。
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