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「ふぅ~、休憩だぁ…」
2週間過ぎて、ようやく慣れてきて屋敷も歩くようになった。
たまには、気分転換したら??という楓さんの提案で午前中だけ歩き回ることにしたんだ。
華さん達は、学校に行ってるから遭遇することはあんまりないんだよね。
まぁ、鷹代さんやおじいさんに遭遇して嫌み言われたりするんだけどね…。
「あれ…??夏姫ちゃん…??」
「へっ??」
私を夏姫ちゃんって言うのは、この屋敷じゃマリアさんくらいだよね。
嫌な予感がするんだが、ゆっくりと振り返ると…。
「やっぱり!!
どうしてうちにいるの!?」
「華さん………!?」
あちゃー、見つかっちゃったよ…。
まぁ、恐ろしいほどの尋問あって泣く泣く経緯を説明することに………。
「そう……だったの。
ごめんなさい、両親が迷惑をかけて」
「い、いえ。
それより、この事はみんなには言わないでください…」
「そうね…。
言ったら桔梗が黙ってないわよね…」
ですよね~。
私もそう思います。
「でも、すごいわね。
流石っていうか…、嫁殺しに耐えるなんて」
え。
なんですと…??
「いまなんて…??」
「嫁殺しよ。
あぁ、しきたりって言われたんでしょ??
これは、しきたりって言うより嫁殺しのが合ってるわ」
なんという、物騒な…。
私、1年持つのか………??
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