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「た、ただいま~」
あの後、海園・渡辺先輩のバーカバーカの言い合いは部活動終了時間まで続いた。そんな情けない言い合いを延々と聞いていたせいで今日は全く活動ができなかった。まぁ…全く活動ができないのはいつものことなんだけど。
にしても、あの生徒会のあり得るわけがない決算。あれはなんなんだ?ていうか、先輩はどこであんな情報を手に入れたんだ?
「はぁ…なんかまた厄介な事になりそう」
「なにが?」
「…………」
黒髪のロングヘアー。スタイル抜群のスタイル抜群のスタイル抜群。女としてでるべきところが出まくりな美女がわたしの家には住んでいる…その人は
「母さん…なに柱の影に隠れているのよ」
「えへ♪バレちゃった?」
「バレとるわあぁぁぁぁぁぁ!!」
「ふーん、なるほどぉ…学校でそんなことが…」
わたしは母さん…早見かのんに結局全部打ち明けてしまった。決定的な情報が掴めてない段階で話すのはいけないことだが、追求が余りにも凄かったから…それに母さんはわたしの通ってる高校のOGだ。多分大丈夫だろう…
「どう思う?わたし、なんかスケールが大きすぎてイマイチわからないんだよねー、1000万円て。」
「知らん!!」
母さんはそう言うと堂々と胸を張り、どうだ!と言わんばかりの満面の笑みをわたしの顔に近づける。母さん…超名門大学出身だから頭がいいのにさすがにこればかりはわからないか。
「でもね…1つわかったことがあるわよ」
「え!?なに」
「あずさ、部活始めて変わったね」
次の日の昼休み、海園先輩はベンチで衝撃の発言をした。
「生徒会の予算疑惑について調べません!!」
「は!?」
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