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「そ~なんだよ。一応君達が調査しているっていうから教えたけど…役立つかな?」
「役立ちますよ!」
「…なんか更に急展開になった気が?」
小会議室。ここで私たちは杉谷先生からの賭博事件の話を聞いていた。杉谷先生は私たち高1の世界史Bの先生なのだが…
「なんで杉谷先生に聞くんですか?」
「へ?」
「いや…だって私は授業を受けてるけど海園先輩は接点が無いような気がするんですが」
「へ?」
「先生まで…小説なんですから海園先輩と違う反応して下さい、わかりづらいです。」
「ほお?」
「どっち!?まぁいいです、つまりわたしが言いたいのは」
「海園先輩と杉谷先生はどういう関係なんですか!?」
なんか今、わたし凄い変なこと聞かなかった!?
「顧問」
「………え。」
い、今なんと?
「だから、」
「雑草部の顧問なんだよ、杉谷先生は」
…ここで記憶の整理をしよう。若くてとても優しくて女子からの人気がすごい、あの杉谷先生が雑草部の顧問。はあ…なるほどぉ、そりゃまあ先生なんだから顧問の1つや2つやっててもおかしくはない…
「わけがない!!どう考えてもおかしいですって!!なんで杉谷先生みたいな人が…」
雑草部の顧問を?まさか私のときみたいに杉谷先生のことを脅して…!?
「してねぇよ、お前にも先生にも。まぁ顧問のことに関してはまた今度話すよ。それよりも今は…」
あ、先輩が話を戻した。いつも脱線するくせに。
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