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生徒会の活動は休む暇がまったくない。
次年度の予算案の作成
文化祭の各組の出し物申請やTシャツ・出店の確認
体育祭のプログラム
などなど…あり得ないくらいの仕事量なのだ。だからと言って休むわけにはいかない…僕達は学校を守る立場にあるのだから。雑草部なんかにこれ以上仕事を取られたくない。だから俺は言おう、ここで…
「なにをしてるんだぁぁぁぁぁ!!雑草部!!」
「おわっ!?…え、目の前の空気が喋った!?」
「………」
「生徒会書記 渡辺壮馬だー!!」
渡辺壮馬と名乗る男は、みるからにエリートを感じさせる金髪の男だ。俺、海園未来が高校に入って初めて話した男でもあるのだが…壮馬が生徒会に入ってからなぜかは知らないがあまり話さなくなり、いつからか疎遠になってしまったのだ。生徒会でかなり頑張っているらしいが俺の中で今となってはただの真面目君だ。
「まったく!!お前らときたら…ベンチの上に何をひろげてんだ!」
「うるせー、ばーかばーかばーか」
「なんだとおぉぉぉぉ!?」
「あー、もう2人とも落ち着いてください!」
この後、生徒会の賭博疑惑レポートがばれそうになったのは言うまでもない。
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