Scene_1

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高校の入学式の日、俺は事故にあった。 その時の記憶は定かではないが、目の前からトラックが結構なスピードで迫ってきてたのは、覚えてる。 目が覚めると、母さん(実の親父)が横でないていた。 妹は少し離れたところから。 「生還おめでとう……クソアニキ。」 と、俺を皮肉った。 医者は、 「奇跡だ!!」 と称えてから、 「全治三ヶ月だから、安静にね?」 とだけ言い渡した。 はっきり言って、ここら辺はあんまり重要じゃない。 実際に退院は一ヶ月でできたし(傷自体は二週間で完治した)、母さん(親父)のおかまは昔っからだし、妹に皮肉られるのも慣れている。 問題は一ヶ月間、入学から学校を休んでいたことから始まった。 俺が学校を休もうが休むまいが、当然、学校は待ってくれないし時間は進んで行く。 そんな中で起きてしまった事件。 『係り決め』 当然、嫌な役には誰も入りはしない。 なら休んでいるやつを入れてしまえばいい。 結果、俺はクラス委員にされていた。 「マジですか?先生……。」 そして俺は、職員室の傍にある個室で、入学からからの諸々の情報と共に、それを担任の先生から告げられた。 「マジだよ~。えっと……名前ぇ」 「赤井ですよ!赤井 聖(あかい ひじり)!! 何で、入学から一ヶ月も休んでた問題児の名前を把握してないんですか!?」 本当に先生か?この人。
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