決意

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死のうと決めた。 怖いものが無くなった。それまで心底嫌いだった人間、ホラー、心霊、怪談、お化け、蜘蛛、ゴキブリ等がどうでもよくなった。今まで何にあんなに怯えていたのだろう。誰をあれほど恐れていたのだろう。とにかく、ビクビクと落ち着かない挙動不審だった日々に終止符を打った。今では稲川淳二を愛して止まない。毎日毎日「今日も死ねなかった。」と後悔することももう無いだろう。自分で終わりを迎えるのだから。ただ、今まで生きていた理由はきっと、お笑い、というものと出会えたからだろう。
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