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『お主の左手の人差し指を見て「なんじゃこりゃああああ!?」…に、現れたのが加護の証じゃ。』
司は言われた場所を見てみると…白い龍が指に巻き付いた様な刺青が入っていた。
余りの突然の出来事に叫んだ司だが、白龍は更に追い打ちをかける。
『…その証は所謂"使い魔の証"と言っての。その名の通り、我はお主の使い魔になった訳じゃ。いや、めでたいのぉ。』
「はぁぁぁぁあ!?」
『…なんじゃ?我では不満か?』
司の反応に若干不満を表す白龍。
「いやいやいや!勝手に使い魔とかないでしょ!?てか…あなた伝説の存在でしょ!!こんな簡単に契約とかマズイっしょ!?」
「そうだクーリングオフを…」と言いながら自分の世界へと入り込む司に、白龍がトドメを刺す。
『因みにその契約…我かお主の命が尽きるまで消せんからの。』
チート能力の司には、それはある意味"生涯消す事の出来ない"契約となるのだが…
今はパニックでそれどころではない司であった。
『マフィアとの戦いとか、何か面白ろそ…困った事があったらすぐに呼ぶとよいぞ!』
ポロリと本音が出た白龍。
契約の目的は、多分それなのだろう。
「………」
司は呆然と白龍を見上げるだけしか出来なかった。
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