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「先生」
と明路は手を挙げた。
あまり積極的に手を挙げることなどない自分が挙げたことに、教師は驚いているようだった。
「すみません。
気分が悪いので、保健室に行って来てもいいですか?」
ちょっとシャキシャキ言い過ぎたかな、と思ったが、今まで真面目にやってきたことが幸いしたのか。
「一人で行けるか?」
と疑うどころか心配して送り出してくれた。
由佳の視線が自分を追うように動いていた。
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