第二章 特別棟の花子さん

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 口から出たのは、全然違う言葉だった。 「お……おう。  行ってこい」  女子校とは言え、授業中に立ち上がって、女子がはっきり言うような台詞でもないせいか。  余程切羽詰まっていると思ったのだろう。  明路のときと同じように、教師はあっさり送り出してくれた。  ただ、春香たち、友人たちは、さっき行ったじゃん……と苦笑いしていたが。    
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