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「あのストーカーを頼りにしてどうすんだ。
あいつがすべての元凶じゃないのか?」
「本当にそう思ってるの?
一度、事件を頭から見直してみた方がいい気がするの。
やっぱり、全員の記憶を戻してみたらどうかしら」
だが、由佳は何故か前を向いたまま、片手で髪をかきむしっている。
「……まさか。
戻せないとか?」
「戻せないなんて言ってねえだろ。
俺の記憶もちょっとおかしい気がして」
怖いだけだ―
ぼそりとそう言う。
ちょっと可愛らしい気もしたが、そんなことを呑気に思ってはいられない。
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