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「まあ、そりゃ怖いかもね。
今まで、全てを操る神のつもりだったんでしょうからね。
でも、自分の記憶も怪しくなってきているのなら、貴方も所詮、誰かに動かされてる駒のひとつだったのかもしれない」
「うるせえな。
第一、カミサマ面してんのは、昔からお前の方だろ」
「同じ顔じゃないの」
と言ってやると、この上なく厭そうな顔をした。
「何処まで記憶が戻ってるんだ?」
「そんなには―」
そう言い、見つめた由佳の瞳に月明かりの下の自分が映っていた。
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