第十六章 鏡

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「いや、ほら」 と寂れた家々を指差し、 「こういう場所だとゾンビとか」 と言うと、なんでだ、と顔をしかめられた。 「だって、人が居ないってことは、死に絶えたわけでしょ。  戦とか、何かの奇病とかで」 「いや、それにしては、死体が転がってないし……」  ちょっと行ってみるか、と由佳は言う。  並んで木造家屋の並ぶ通りを歩いた。
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