プロローグ

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満月の夜、里に悲劇が起きた。 どこかの里の忍びが村を襲撃した。里はあっという間に火の海になった。忍びは手当たり次第里の者を殺して行った。 そんな状況を山の頂上から狼とあの子供が見ていた。 「行かなくちゃ……… 母様と里の人達が…」 そう言いながら子供は無我夢中で山を降りた。 その頃、里では巫女の家が襲撃されていた。 「お主等は一体何が目的じゃ!!」 「俺らの狙いは、この里に封印されている久久能智神のガキだ。ここにいる事は既に調べ尽くしている。 さぁ………ガキの居場所を教えろ。」 そう言いながら忍びは手に持っていたクナイを巫女の首に当てた。 「知らぬ!! 元より、ここにそんな子はいない!!」 「じゃあ、てめぇはここでくたばれ」 "ズバァ"
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