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七瀬校長「『参加者』は招待状を受け取った人達の事だ。そこにいる常盤とかお前とかな」
常盤「まあ知っての通り、招待状は自分の手元に直接届くはずだぜ」
文月「ちょ、ちょっと待ってくれ!」
話しを止めてもらい、主張する。
文月「俺は招待状なんて受け取ってなんかない!道に落ちてたのを偶然拾っただけなんだ!」
二人「はぁ?」
俺は嘘なんてついてない。
本当に帰り道にポツンと落ちてたのを拾っただけなのだ。
常盤「まったく………最近の不良は落ちてた手紙すらも拾い見するのか」
文月「髪さえ長くなければ男と間違えられてもおかしくないお前に言われたくねーよ」
七瀬校長「とにかくだ」
また口喧嘩が始まりそうになった俺達を止めるように校長が話し始めた。
七瀬校長「文月は正式な参加者じゃない………つまりゲームが始まって以来の『異例の参加者』って訳だな。まあこのゲームが始まってからまだ日が浅い………今からでも十分間に合うだろう」
文月「???」
常盤「つまり、あんたもゲームに参加するの」
あ、やっぱりそうなるのね……………
七瀬校長「常盤、こいつにチュートリアルやってやれ」
常盤「え、私が?」
七瀬校長「まあお互いを知るにはもってこいだろ?ほら、頑張って来いよ」
俺の肩を軽く叩きながら言う。
チュートリアルって本当にゲーム感覚だな……
常盤「それじゃいくか」
立ち上がった常盤を追い掛けるように立ち上がる。
七瀬校長「ワシは基本ここにいるからいつでも来い。ゲーム風に言うと主に『ヘルプ』を担当してるもんだ。それ以外でも来ていいからな」
文月「ああ、分かった」
軽く手を挙げた校長に同じ様に手を挙げて挨拶をして校長室を出た。
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