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-空き教室(レジェンドのアジト)-
俺達は教室棟の3階にある空き教室の前にいる。
さっき聞いた話しによると、ここが活動場所となるアジトらしい。
この教室の中には俺が仲間になるレジェンドのメンバーがいるんだな~、と緊張しているのを、常盤は気にすることなく教室の扉を開けて入って行った。
常盤「お待たせー。事情はさっきメールした通りだからすぐ行くぞ」
文月「メールって…お前携帯持ってんのか?」
常盤「そんな事は帰って来てから説明してやる」
ふぅ、これだから素っ気ない奴は本当に……………
しかし落ち込む暇も無く常盤は俺の手を引いて教室の中央に向かう。
教室の中央には大きな水晶玉の様な物があった。
下手したらバスケットボールくらいの大きさはあるな…………
常盤「さて………」
その水晶玉の前で立ち止まった常盤は、教室にいたレジェンドのメンバーと思える人達を見た。
常盤「こいつが新入りだ。異例の参加者とかの件で気になる事は多いと思うけど、それは帰って来てからにしてくれ」
メンバー達は口々に分かったーだのリョーカイだの言った。
すると常盤は俺の手首を掴み、水晶玉に手の平で触らせてきた。
すると脳内に話しかける様な声が聞こえてきた。
『ゲームに参加しますか?』
常盤「はい、って答えて」
文月「分かった」
頭の中ではいと答えた瞬間に、手の平から腕、腕から肩にかけて体といった感じで水晶玉に飲み込まれていった。
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