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よく分からないが今はステージセレクトをしてる……………らしい。
水晶玉に入った俺とレジェンドのメンバーは暗闇の奥に見える様々なステージを無言で見ていた。
最初の方のステージは至って変な所は無いが、後のステージに行くにつれて、なんと言うか……………まがまがしさが増していた。
文月(わざわざこんな大人数が俺一人のためにステージ1(初歩の初歩ステージ)をリプレイしてくれるなんてな…………)
常盤「準備出来たな?」
文月「え?…あ、ああ」
不意に肩を叩いてきた常盤に拍子抜けするような返事を返してしまった。
常盤「ま、ここに来たら準備するに出来ないんだけどな」
文月「からかいに来ただけかよ…………」
常盤「そう言うなって。おかげで少しは緊張がほぐれたろ?」
文月「………」
確かにさっきまで俺の中で張り詰めていた空気が少し和らいだ気がする。
常盤「ほら、始まるぜ」
もう一度ステージセレクトを見る。
選択中のステージが周りより大きくなっている。
常盤「私がはい、って答えたら始まるけど………………いいか?」
文月「…………やってやる!」
小さく微笑んだ常盤を見た途端に、体がステージに吸い込まれて行った。
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