~1st GAME~

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文月「うっし、勝った。あと一勝すればいいんだよな」 手をパキパキ鳴らしてもう一度構える。 ゾア「参りましたね……………ここは一度引かせていただきます………」 すると草原に転がったまま地面に手をつけた。 ゾアの手から黒い沼のような物が出来て、それにゾアがズルズルとのまれていく。 文月「あ!おい待てよ、逃げる気か!?」 ゾア「いずれまた会うでしょう…………」 そんな事を言い残してゾアは沼に消えていった。 ゾアを消した沼もすぐに消えてしまった。 文月 一希 Level Up! 1→4 文月「あ、なんかレベルアップした」 なんだか力が漲ってくる…………なんて展開は得に無く、実感の無いまま上がったステータスを消えるまで見た。 ステータスに集中していた俺は気付かなかったのだ……………たくさんの足音が近付いている事に……… 常盤「ふ~み~づ~き~~~~!!!」 文月「お、常盤じゃねえか!レジェンドのメンバー達もいるな!」 向こうから走って来る常盤とメンバー達に笑顔で手を振る。 ………………あれ?なんだか常盤の足が早くなったような……………そして頭に怒りマークが見える気も…………… 常盤「てめぇ今までここで何してたんだー!?」 文月「ボスと戦って…ぐはぁっ!?」 答える暇無く見事なドロップキックが横っ腹にヒットする。 1Hit 503Damage! いいよこんなのも表示しなくて………………つーかダメージくらうのかよ……… 常盤「ステージ始まってお前がいなくて焦ったし、とにか全員で手当たり次第ステージ探しまくって、揚句の果てにはボスと戦ってましただぁ!?」 文月「はい…………本当に………迷惑かけて申し訳ございません……………痛い痛い!蹴らないで!コンボ数とダメージがどんどん上がっていくから止めて!」 吹っ飛んだ俺に追い撃ちをかけるように蹴りをきめてくる。 常盤「本当に……………心配したんだぞ…………」 ようやく蹴りが止まったと思ったら、常盤は不安や緊張がどっ、と抜けたように俺の横に膝をついた。 文月「…………………悪い」 常盤「ん、無事ならいいや」 安心した笑顔を常盤が俺に見せて場は収まった。 『Stage Clear!』
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