~1st GAME~

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文月「はぁ………いい湯だったな」 常盤「お、あがったか?」 風呂場から出た俺はふらふらしながらベッドに倒れた。 文月「疲れた…………風呂に入ったら今日一日の疲れが一気にきた………」 常盤「すぐに慣れるさ。メシ作ったから冷める前に食べようぜ」 文月「メシ?」 信じられない言葉を常盤から聞いた俺はベッドから起き上がる。 常盤「どうした?」 食事用の机にはたくさんの料理が並んでいた。 それにも驚いたが、それ以上に………… 文月「お前……………常盤だよな?」 机の前に座っているのは常盤か? 長い髪にはヘアピンが一つも無く、ヘアピンで所々まとめられていた髪がストレートヘアーになっていた。 後ろ髪は長いのは知っていたが、前髪も以外と長く、片目が隠れていた。 ちなみに常盤の寝間着はTシャツに動き易そうな半ズボンだった。 常盤「どうゆう意味だよ……………」 文月「いや、あまりの変わりように…………」 常盤「お前の髪の色も普通とは掛け離れてると思うぞ………………そんな事よりメシ食べないか?」 文月「………そうだな」 向かい側に座って、改めて料理を見る。 常盤「いただきまーす」 文月「いただきます」 常盤は料理に手を伸ばして食べはじめる。 文月「これお前が作ったのか?」 常盤「………私には常盤詩帆って名前がある」 文月「ああ、悪いな…………じゃあ改めて、この料理って常盤が作ったのか?」 常盤「そうだけど?」 文月「そうか…………人って本当に外見だけじゃ分からないもんだな」 さまざまな料理と常盤を見て言う。 文月「なんて言うか…………キャラにあわないな。お、美味い」 常盤「そんなに料理が出来なそうに見えるのか?」 文月「いや俺の勝手な偏見だった、悪い悪い」 常盤「別にいいよ」 食べ進めていったがおかしな事に常盤の食べるペースが落ちない…………… 文月「ふぅ………ご馳走様」 常盤「もういいのか?」 文月「ああ…………ってその細身の体でよく食べれるな」 料理はあと3分の1くらい残っているが、常盤は黙々と食べ続ける。 常盤「これぐらい軽い方だよ」 文月「すげえな…………」 とにかく男勝りと言うことは分かりました。
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