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文月「はぁ~~~~」
とてつもなく大きいため息をついて再びベッドに倒れる。
晩御飯の後は食器洗いの手伝いをして今にいたる。
常盤「ずいぶんお疲れだな」
文月「なんでお前はピンピンしてんだよ?」
常盤「さっきも言ったけど慣れるしか無いな。私達も最初は今のお前みたいにぶっ倒れてたよ」
俺だけがこうなった訳じゃなさそうなので少し安心した。
文月「いろいろ聞きたい事があったけど、今日はもう寝るわ。お休み」
常盤「ああ、お休みー」
今は春の終わりと初夏の始まりのちょうど境目くらいの季節なので、薄めの掛け布団を一枚かぶれば十分なものだ。
布団の中でお気に入りの抱き枕にくっついて寝た。
ここだけの話し、この抱き枕は低反発素材なので抱き心地は最高なんだ。
本当に……………お金貯めるのに苦労したな。
喧嘩を売ってきた不良をとっちめて財布を貰う。
勘違いしないでほしいがこれはお互いが承認の上での賭け事だ。
俺に喧嘩を売るかわりに、俺が勝ったら相手の財布を貰うと約束しているのだから。
汗と打撲と血の味が多かった努力の結晶だ。
そんな事を思い出していたら、いつの間にか眠りについていた。
-文月の夢の中-
文月「よっ、俺は文月。
まだゲームの世界に来る前の俺の事をあんまり知らないと思うから、特別に夢の中で説明してやるぜ!☆」
この俺、文月は元の世界では不良達に有名だった。
知っての通り、日本一の道場の息子と言う事で、頭の悪い不良達は俺を倒せば名が上がると思ったらしく、地域の不良達が俺をターゲットに動いていた。
そのせいでクラスなどでは恐れられる存在になってしまった。
女子はもちろん男子にも恐れられている始末。
喧嘩を売ってくるのは不良だけど、買ってる俺は不良なんかじゃないのに…………
つまり俺は男子はともかく、女子との関わりが皆無だ。
常盤と話したのが、多分産まれてから女子との会話最長時間だろう。
まあ常盤が女子らしくないってのも大きいかもな………………胸だって『鉄板』だし…………
ようは女子との関わりが壊滅的に無いって事が分かってくれたらいいや。
じゃあまたな!
と、言う夢を見た…………
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