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常盤「でも、右手が見えないってのは本当?」
雛祭「はい…………右手の所だけぽっかりないんです」
文月「あー、その事なんだけどさ」
謎を深められる前に自分が早く言った方がいいだろうな…………
文月「俺のスキルがデリートって言ってさ、右手限定だけど魔法やスキルなら触れるだけで削除出来るんだ。
きっと雛祭のセンサーも勝手に消しちまってるんだと思う」
イメージメイクの事は……………まあ言わなくてもいいかな。
雛祭「ああ、それで右手だけ見えないんですね」
文月「まあ他の理由もいろいろとあるかもしれないけど多分そう」
きっと俺のスキルがデリートだけだったら、雛祭は俺の姿自体見えないと思う。
きっと中にあるイメージメイクの力が強いから右手だけですんでるんだ。
右手を見ていたら、不意に常盤が話しかけてきた。
常盤「ちなみに、花火さんは高校三年生だからな」
文月「えっ?………嘘!?一個上じゃん!」
三好「俺も高三だよ」
まさか最初に自己紹介してくれた二人が年上だったなんて……………
常盤「まあちょっと脱線したけど、気を取り直して次いこうか」
次に前に出てきたのは男子で、茶髪は長めだがしっかりと整えられていて、まさに好青年が似合うくらい爽やか系だ。
着ているブレザーも前のボタンは開けているが、中にはサッカーのユニホームを着ている。
天童「俺は天童 純(てんどう じゅん)、お前と一緒の高二だ。
タメだから気軽に絡んでくれ。
属性は『風』、ポジションはフォアードだから」
文月「よろしくな…………ってフォアードってなんだよ!?」
天童「FD(フォアード)はフォーメーションの一番前で、味方が運んだボールをゴールに蹴り込むポジションだ」
文月「いや、聞きたいのはそういう事じゃねーよ……………」
常盤「純は重度のサッカーバカだから、頭の中はサッカーで一杯だ」
爽やか系なのに変わりは無いが、サッカーバカのせいでいろいろな面で損をしてる気がする……………
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