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レジェンドのメンバー紹介もあと二人となった。
次も男子だ。
とにかく前髪が長い。
黒い髪は前髪が長く、両目を完全に隠してしまう程の長さだが、後ろ髪はそこまで長くはなく、俺ぐらいだと思う。
制服はTシャツの上にクリーム色のカーディガンで、ブレザーか学ランかは分からない。
肌は女子の様に白く、体つきも華奢だ。
大和「僕は大和 東(やまと あずま)です。
僕も高二で、属性は『闇』。
よろしくね…………コホッコホッ」
文月「おう、よろしくな」
やばい、めっちゃいい奴そうな感じがするぞ。
常盤「東は体が弱いからいつも咳をしてるけど、咳がもう癖みたいになって出てるだけだから害はないから。
あとは……………スキルが面白いぞ」
文月「スキルが面白い?」
大和「私の事を面白いとか言ってんじゃねえぞ常盤ぁ!」
文月「…………………えっ?」
いきなり怒鳴った大和を見ると、いつの間にしたのか分からないが、ヘアピンで前髪の右側だけまとめて、真っ赤な右目が現れた。
常盤「悪い悪い、でも本来の東とのギャップの差が面白くってさ」
大和「………ちっ!東、お前が男のくせになよっちいからだぞ!」
変貌した大和は自分で自分の事をなよっちいとか言いはじめた。
大和「そんなこと言われても…………西香(せいか)が乱暴過ぎるのがいけないんじゃない?………コホコホ」
すると今度は自己紹介した時の大和に戻った。
文月「な、なんだなんだ!?大和が一人で喧嘩してるのか?
つーかどっちが本当の大和なんだ!?」
常盤「あれが東のスキルだよ。
『ドッペルゲンガー』って言って、一人で二人なんだ。
まあ区別がつかないから私達が怒ってる人格の方…………まあヘアピンの方を西香って名ずけたんだ、ちなみに西香は女だから」
文月「じゃあ…………今の大和は体半分はもう一つの人格なのか」
常盤「体もね」
文月「マジで!?」
常盤「まあ今は顔だけだよ」
ドッペルゲンガーか……………確かオカルトの類いで、自分の外見そっくりの幽霊で、自分がそのドッペルゲンガーに出会ったら死んでしまう………とか言うのが俺の聞いた事がある話しだ、本当かは知らん。
常盤「あの東と西香のギャップ差が面白いだろ」
今だに言い争いをしている大和達を見て、ケラケラ笑っている常盤(喧嘩になった原因)だった。
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