~レジェンド~

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いよいよレジェンドのメンバー紹介は最後の一人を迎えた。 最後は女子だ。 クリーム色の髪はセミロングぐらいで、制服はブレザーだが何故か左腕だけが肩口まで切られている。 肩口から出ている左腕は華奢なのが主張される細さだ。 千羽「千羽 千鶴(せんば ちづる)と言います。 高二で属性は『土』です。 よろしくお願いします」 文月「こちらこそよろしく」 自己紹介をしている時に、表情がまったく変化しないのを見て、表情の変化が乏しいなーと思った。 常盤「千鶴はキング・オブ・無表情だ。見事なポーカーフェースの持ち主なんだ」 千羽「その場合、私はキングではなくクイーンだと思いますよ」 常盤「こんな感じで、ツッコミも鋭いぞ」 以上でメンバー紹介が終わった訳だが…………………………全員個性が強いな。 客観的に見れば、文月も相当個性があるのには本人は気付いてはいなかった。 常盤「さてと、自己紹介も終わったからアドレス交換しとくかな」 文月「そういや携帯貰ったんだったな」 的場「使える機能は電話、メール、カメラだけだよ」 そして全員のアドレスを赤外線で交換する。 文月「…………よし、これで全員だよな」 電話帳には全員の名前があり、一人一人確認した。 雛祭「名前と顔を覚えるのは慌てずゆっくりでも大丈夫ですよ」 文月「ありがとうございます。えっと………雛祭さん」 雛祭「ふふっ、敬語なんていいですよ。皆さんと同じように気軽に話して下さい」 含みのある笑顔で話してくれる雛祭はとても大人の雰囲気が出ていた。 三好「新しくメンバーが入った事だしさ、なんかやらない?」 天童「サッカーか!サッカーやろうぜ!」 常盤「サッカーから離れろサッカーバカ。 でも確かに、新入りがいるならなんかやりたいよな」 メンバーが何やるなどと話していると(天童はサッカーしか言ってなかった)、桐原が一つの案を出した。 桐原「新入りとは言え一人で最初のステージのゾアを倒したのは事実だ。 ここは新入りの実力を見るために組み手はどうだ?」 結局、桐原の案が採用されて、組み手をすることになった。
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