~レジェンド~

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-寮 自室- 文月「しかし食堂の料理安くていいな。 量もしっかりしてるし、一番高いのでも500円だしな」 常盤「……………………………」 文月「こっちに来る前の学校にも食堂あったけどさ、結構値段高くて困ってたんだよな」 常盤「…………………………………」 今でも絶賛すねり中の常盤さんです。 文月「なあ、そろそろ機嫌直してくんねーかな常盤?」 常盤「…………………」 文月「………トッキー?」 常盤「…………………」 文月「………詩帆?」 常盤「…………………」 あらら壮絶なすねっぷりだ事、文月さんでもお手上げ物ですね。 文月(しかし常盤はなんですねてんだ? 単に組み手で負けたから……………な訳ないよな、子供じゃあるまいし) 文月は道場に来る道場破りには女性が来る事だってあり、たとえ文月が勝ったとしても相手はすねたりしない。 そんな感じに思い込んでる文月は、かなりがつく程の鈍感なのだ。 そもそも学校では女子や男子から恐れられる存在だから、そういった事が分からないだけかもしれない。 文月「その、勝手に技を真似したのは悪かったよ。 ごめんな」 常盤「別にパクったのはどうでもいい! でもどうしてデリートを持ってるお前が魔法を使えるんだよ!?」 ふぅ、すねり状態から戻ったと思えば次は逆ギレですか?文月さんも辛いですよ。 常盤「それになんで私が魔力壁を使うって読んでたんだ?」 文月「じゃあ…………………先に魔力壁を使うって思った方の説明でいいか?」 常盤「どっちでもいい」 分かったと言って説明をしようとした時、ドアが叩かれて誰かが来た。 常盤「誰だろ?文月出て」 文月「はいはい」 椅子から立ち上がりドアを開ける。 桐原「新入りと常盤、急で悪いけど時間ある?」 文月「ああ、大丈夫だ。えっと……………桐原であってるよな?」 来客者は桐原だった。 オレンジ色のセミロングとショートヘアのちょうど間くらいの髪。 少しつり目で鋭い瞳。 制服の時には4本の刀を背負っていたが、今は寝間着なので無し。 クールな一面とサバサバした姐御肌な一面を持つ、同級生なのに年上に感じるキャラだ。 ちなみに寝間着は黒のタンクトップの上に両肩が出ている白の半袖と、動き安そうな紺色のハーフパンツ。 タンクトップの肩にかける部分は緩めで細い感じなので、少しダボつかせるファッションだ。 一体なんの用だろう?
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