~ランキングバトルに挑戦~

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~ランキングバトルに挑戦~

とある朝、俺は部屋の扉の前に立っていた。 文月「さてと、今日はどうするかな…………」 最近知った事だが、部屋の扉から出る前に目を閉じると、学校の見取り図が現れるのを知った。 その見取り図にはメンバーがミニキャラ化して現れて、どこにいるかなどが分かる。 ミニキャラ化したメンバーに赤い『!』マークが出ていたらイベントがあることも分かる。 俺は部屋の扉の前で目を閉じた。 頭の中に学校の見取り図が現れた。 文月(だいたいのメンバーは空き教室か……グランドには天童がいて……………おっ、売店にいる大和に『!』マーク出てる、イベントあるな) 頭の中で今日のプランを考える。 文月「よし、今日はランキングバトルをやってみた後に、大和に会いに行くか」 以前話しを聞いたランキングバトルが気になっていたからやってみよう。 そう思った俺は下駄箱前広場の掲示板に足を向けた。 -下駄箱前広場- 文月「これが掲示板か………」 ゲームの世界に作られたコンピューターの一般生徒達が行き交う中、俺は掲示板の前に立っていた。 文月「まさかディスプレイ型の掲示板だったとはな………」 俺は目の前にあるタッチで反応する最新型の空気を漂わせている掲示板。 ボタンには行事関連や売店の新商品など様々な種類があった。 俺は『ランキングバトル』のボタンに触れた。 ディスプレイにはランキングバトルのトップ10と、ボタンを押した際に指紋などで認識されたのか分からないが、俺のランキング順位が出た。 文月「ふーん、このトップ10に挑むにはまず11位にならなきゃなんねーんだったな………今の俺の順位は、っと………」 『文月一希 ランキングバトル 順位 482/482位 文月「………………まあ分かってはいたさ、分かってはいたよ! この世界にも来るのは周りより一足遅かったから自動的に最下位だって事ぐらい! でも組み手で常盤に勝ったからひょっとしたらちょっといい順位にいるんじゃないかな~、って淡い希望を持ってただけなんだよぉ!」 誰にしてるか分からない言い訳を大声で言って、その場にいた一般生徒達が驚いて振り返ってしまった。 本当によく出来てるんだな。
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