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文月「………よく見るとレジェンドのメンバーもほとんど下にいるな。
この手はやる気ないのか?」
まあレジェンドのメンバーとは組み手が出来るし、ランキングバトルをする必要は無いよな。
文月「……………ん?」
俺はトップ10の方に視線を戻した。
すると1位の名前がおかしくなっていた。
ランキングバトル 1位
名前 『?????』
スキル名 『?????』
居場所 『?????』
文月「なんだよこれ、故障か?
それとも1位になるとこうなるのか?」
全ての情報が『?』で隠されているランキング1位の人物が気になったが、ビリの俺では話しにならない。
文月「上等だよ、すぐにそこまで行って確かめてやる」
俺は自分が挑める範囲いっぱいの相手を選んだ。
ランキングバトル 順位
412/482位
名前 『星野 夜空』
スキル名 『スキル名はランキングバトルで10位以内の人のみ見れます』
居場所 『屋上』
文月「屋上だな……………行くか」
俺のランキングバトルの1位への挑戦が始まった。
-屋上-
文月「あの日以来だな、屋上に来たのは」
ゲームの世界に連れて来られた時に目が覚めたのはここだったな。
しかし今は思い出にふけっている時じゃない。
星野 夜空と言う相手を探しに来たんだ。
屋上を見渡すと、一つのベンチが目に止まった。
ベンチの横には大きな望遠鏡があり、ベンチには女子生徒が寝ていた。
文月「なんだありゃ…………………まあ、あいつに星野について聞いてみるか」
歩いてベンチに近寄ってみる。
寝ている女子生徒は肩より少し長いくらいのロングヘアー。
栗色の髪はくせっ毛なのか、所々はねている。
背は低い方………かな、ベンチの上に丸くなるように寝てるからはっきりは分からない。
文月「おーい、ちょっといいかー?」
肩に軽く触れて揺する。
???「ん……………ん~?」
目を擦りながら起きた女子生徒は……………目の下に隈がほんのり出来ていた。
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