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-東・西香の部屋-
大和(東)「お帰りー………………あれ?文月君もいるね。
いらっしゃい…………コホコホ」
布団から上半身だけ起こして本を読んでいる東は割と元気そうだった。
文月「購買部で西香に会って事情を聞いて来たんだ。
これ差し入れな」
俺は購買部で買ったお菓子やジュースの入った袋を渡した。
大和(東)「ありがとう、すごく嬉しいよ」
前髪であまり表情が見えないが、喜んでくれたみたいだ。
なんか東の方が女の子っぽいな。
大和(西香)「いいのかよ?
あれ文月が自分で食べるために買ったんだろ?」
文月「まあいいよ。
二度と買えない訳じゃないし、また買いに行けばいいだけだからさ」
東に聞こえないように小声でやり取りをした。
そのあと西香も東に薬を渡し、少し話しをした。
大和(東)「そういえばさ、明日にゲームの世界に行くんだよね?」
大和(西香)「ああ、そうだったな」
文月「それまでに東は風邪治さないとな」
西香に渡された薬を飲んだ東はさっきよりも元気を取り戻してきている。
大和(東)「うん、明日までには治すよ。
でさ、ゲームの世界に行く時のパーティーなんだけど、僕と行かない?」
文月「パーティー?」
初めてゲームに参加した時にはそんなのなかった…………よな?
大和(東)「パーティーは3人まで1組になれて、ゲームの世界で一緒に行動するメンバーだよ。
きっと文月君にはトッキーがついてくれると思うから、あと一人入れると思うんだ」
文月「へー…………まるでRPGだな」
3人っていうのがまたリアルだ。
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