~Final practice Stage~

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文月「さ……サンキュー……………助かった」 メンバーに海から救出された俺はなんとも言えない悲壮感が纏わり付いていた。 大和(東)「まあ今回はいきなりラスボスじゃなかったからまだ良かったよね」 桐原「大丈夫か?」 文月「ああ、なんとか……………」 幸いダメージは受けてなかった。 雛祭「トッキーさん、これからはパーティー別で行動ですか?」 常盤「そうだな。 私達はこのまま浜辺をそって行くから、他のパーティーは中央に向かって、分かれ道とかがあり次第別行動をとって」 的場「リョーカイ」 みんなと別れて俺達も動き出す。 大和(東)「しかし文月君って不思議だよね。 なんて言うかイレギュラーだらけだよ」 文月「本当だよ………遅れてきた参加者だのスキルが二つだの、スタートは超上空だの普通ありえねーよな」 小走りで移動しながら東と話す。 たしかに東の言う通り、なんだか有り得ない事ばかりが自分に降り注ぐ。 常盤「二人共、エンカウントだ!」 常盤の呼びかけと同時に、地面から真っ黒なマネキンみたいなのが現れた。 文月「なんだあれ?」 常盤「ステージに出てくるザコキャラだ。 黒から順に、白、青、黄色、赤って強さが分かる。 つまりこいつは下の下って事だ」 敵の数は五体………一人一体を相手しても二体余ってしまうな。 常盤「一人ノルマ一体。 早く終わり次第に二体目の撃退に行ってくれ!」 文月「分かった!」 大和(東)「オッケー!」 俺は一番近くにいた黒い影と向き合った。 文月「オラァッ!」 回し蹴りを影の側面に当てて、集団から吹き飛ばした。 文月「その場で戦うな! 目をつけた一体を集団から遠ざけて一対一で戦え!」 俺の指示が届いたらしく、常盤と大和も近くの一体を集団から離した。 余った二体はふらふらと近づいてきた。 文月(一体は俺で…………もう一体は大和か!) 俺は二対一の喧嘩でなれてはいるが、大和は分からない。 文月「東ぁ!二体目そっち行ったぞ!」 余りの影が東にどんどん近づいていった。
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