~Final practice Stage~

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文月「ボスっぽいのが出てこないな」 かれこれ30分くらいはうろついているが、ボスには出会えない。 常盤「他のメンバーからの連絡も無しか…………」 携帯を閉じて周りを見渡す常盤。 常盤「なんかしらの条件が必要なのかもな」 大和(西香)「条件?んなもん今までにはなかったろ?」 常盤「今までは……ね。 ここは最後とはいっても練習ステージ。 こういった条件付きステージもあるって言いたいんじゃない?」 俺達は必死に可能性を考えたが、答えは出てこない。 ピリリリリリッ! 文月「うわっ!?なんだなんだ?」 常盤「ただの電話だよ…………三好さんからだ」 速やかに電話に出て会話を始めた。 常盤「もしもし、どうしました?」 三好『変なもん見つけたんだ。きっと何かの手がかりだと思うから来てくれ』 常盤「変なもの?………………分かりました、すぐ行きますね」 電話を切り、何故か生徒手帳を取り出した。 大和(東)「こっちの世界にいるときだけマップ機能が使えるんだ。 しかも仲間の位置も分かる優れものだよ」 文月「なんでもありだな生徒手帳…………」 俺達は走り出した常盤の背中を追い掛けながら話した。 三好「おーい、こっちだ」 手を振っている三好を見つけ、駆け寄った。 三好「こいつなんだけど、どう思う?」 文月「井戸じゃね?」 指のさした先には井戸らしき物があった。 千羽「この看板…………意味分かりませんね」 井戸の横には看板があって、メンバー全員が見ていた。 『勇気ある者のみぞ、下ではなく上へ行ける』 常盤「意味分からん」 天道「まったくだ」 俺はとりあえず井戸を先に調べてみた。 普通の井戸にしては大きく、5人ならすっぽり入りそうなぐらいだ。 中に水は入っていないみたいだ。 雛祭「なにか関係があるのは間違いないのだと思いますけど………」 的場「井戸だから水を入れればいいんすかね?」 なかなか答えは出たかった。
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