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-校長室前-
文月「てめぇ俺の純粋な気持ちを裏切りやがったな!」
常盤「いきなり何事!?」
俺は一歩下がり身構える。
ついて来いって言われて、行ったらすぐこれだ。
文月「はなっから俺を油断させて不法侵入の罪で校長に突き出すつもりだったのか……………女子だと思って油断したぜ」
常盤「とんでもない誤解してるぞお前………ただ校長がいた方が話しが早いんだよ」
文月「署に引き渡すのにか!?」
常盤「違ぇよ!つーかどんだけ警察嫌いなんだよ!?」
文月「あんな奴ら大嫌いだ!」
いくら喧嘩ふっかけて来たのが相手でも、重傷を負わせた方が捕まえられるのが高い。
もうあんな大人数の警察と鬼ごっこなんて御免だ!
常盤「はぁ………いいから入ろうぜ。別にお前は犯罪者でもなんでも無いのは知ってっからさ」
ため息をつきながら頭をかく常盤を見る。
文月「本当かよ………『鉄板』?」
常盤「てっぱ………てめぇそれどこ見て言いやがった!?」
そう言いつつも手で胸を隠していた。
顔は真っ赤になり、悲しくてなのか悔しくてなのか分からないが、今にも泣きそうな感じがする。
文月「うん、何となく本当だってのは伝わってきたから入るか」
常盤「納得できない!鉄板って言われて本気でキレただけなのに伝わったのが納得いかない!」
しばらく二人でギャーギャー騒いでいたら、校長室からへんなオッサンが出て来た。
???「おーい、うるせーぞお前ら、いつまでやるつもりだ?」
なんだこいつ………髪は白髪混じりなものの黒はあるのに、髭が真っ白なアンバランス全開のじいさんは…………
常盤「あ、校長」
文月「こいつがぁ!?」
さあ本格的にめんどくさくなってきたぞ………………
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