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千羽「何も起きませんね」
常盤「そうだな」
三人が井戸に落ちて数分が経った。
メンバーは少し離れて井戸を見ていた。
的場「まさか底でゲームオーバーになってるとかないっすよね………」
雛祭「でもひょっとしたら本当に………」
桐原「底でゲームオーバーになるなら看板の意味は無いんじゃないか?」
心配しながら待ち続けるのは意外と辛いものだ。
そんな事を思っていたら、井戸から悲鳴がどんどん近づいてきた。
三人「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
井戸に落ちたはずの三人が猛スピードで上昇してきた。
大和(東)「つ、次は空に吹っ飛んでったね………」
常盤「なるほどね……………井戸に飛び込めば、下じゃなくて上に行けるって訳か。
…………でも空になにがあるんだ?」
私達は上空へと上がっていく三人を黙って見つめた。
-上空の三人組は……-
三好「ふ、文月!お前の右手でなんとかしろ!」
文月「魔法の力で飛んでるんじゃないんだから無理だって!」
ぐんぐん上空に上がって来た俺達。
地面がもうあんなに遠くに…………
天道「このまま俺達…………どうなっちまうのかな?」
文月「宇宙まで行くんじゃね?」
天道&三好「それは困る!」
いきなり大声で反論してきた二人。
天道「宇宙じゃサッカー出来ねぇじゃん!」
三好「宇宙なんかに海ないだろ!」
文月「まず酸素がないとかその辺気にしろよ」
そんな事を話していたら、スピードがどんどん遅くなってきた。
天道「見ろ、でっけー雲にぶつかるぞ」
前には巨大な雲が待ち構えていた。
三好「まあ雲なら貫通するだろ。
第一に触れないし」
文月「だよなー」
俺達は笑いながら雲を通り過ぎるのを待った。
しかし雲を貫通することが出来なかった。
文月「どうして…………………こうなった」
天道「…………さあ?」
俺達は巨大な雲の真ん中ぐらいで止まってしまったのだ。
三好「この雲………掴めるな」
天道「本当だ。とりあえず上まで行こうぜ」
よじ登るようにして雲の上まで上がった。
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