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現状を整理しよう。
校長席に座った白髪混じりの黒髪で白髭なアンバランス全開じいさんが校長。
で、来客用のソファーに向かい合って座っているのが常盤。
腰まで長い茶髪にはいくつかのヘアピンが使われていて、つり目だが整った顔立ち、言動はボーイッシュ、白いブレザーの中に黒いワイシャツを着ていて、女子のはずなのにスカートではなくジーンズを履いている。
んで最後に俺、男子にしては少し長めの自慢の赤髪、前全開けの黒い学ランの中に真っ赤な生地に大きな三日月が描かれた柄入りのお気に入りTシャツ、ワイシャツはもちろん着ていない、ズボンも学校指定の制服。
自己紹介はこんな感じである。
常盤「紹介するよ、七瀬校長だ」
七瀬校長「よろしくなー」
校長席に座ったまま適当に手を挙げて挨拶をしてきた。
七瀬校長「で、そいつ誰なんだ?」
やけにストレートだなーこの校長……………
常盤「一応参加者……………らしい。招待状の文面は知ってたし」
七瀬校長「参加者?それにしては来るのが遅すぎるな………」
よく分からないが二人の会話がどんどん進んでいってしまう。
早いうちになんとかしないと…………
文月「あ、あのさ、その参加者とか招待状って何なんだ?」
とりあえずこの学校に来てから多く聞く二つを何なのか知りたかった。
多分だけどこの二つがなんらかの基本な気がする。
基本すら知らない自分は破滅的だと言う訳だ。
七瀬校長「そうだな…………まずはその二つを知って貰った方が早いな」
ゴホンと咳ばらいを一つしたあとに、校長室にあったホワイトボードの前に立った。
七瀬「まず『招待状』ってのは『ゲームに参加するための権利書』だ。今招待状持ってるか?」
ゲーム?と首を傾げたが、拾った手紙があるかと聞かれたのでポケットから取り出そうとした。
文月「あ………そういや目が覚めたら携帯も財布も手紙も無くなってたんだった…………」
七瀬校長「いやそれでいい。つまり『招待状』はこの『ゲームの世界』への片道切符だ」
文月「『ゲームの世界』?……………しかも片道切符ってことは!?」
常盤「そ。ゲームをクリアするかゲームオーバーになるかしないと出られないって事」
俺はまだ何のゲームかは分からなかったけど、身を走る寒気は感じる事が出来たのは確かだった。
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