遠野の空 第1章

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駅弁を吟味していると後ろから声をかけられた。 「奈菜、久しぶりぃ。」 聞きなれた親しみのある声 間違えるはずがない。 奈菜: 「秀美い、元気だったぁ。」 秀美: 「元気元気。」 奈菜: 「半年ぶりだよね。」 秀美: 「六本木でお茶して以来だよね。 で、奈菜、さっそく駅弁?」 奈菜: 「やっぱ旅と言えば駅弁でしょ。 あ、この今半の弁当下さい。」 秀美: 「すいません。それもう1つ。」 弁当とペットボトルを買って新幹線に乗り込んだ。 秀美とは高校時代からの友人。 いつもは3人で一緒に遊んでたけど、その3人目の夏実は地元に残ってるから帰省したときに会うくらい。 メールや電話は頻繁にしてるけど、秀美ともなかなか会えずにいた。 今度久しぶりに一緒にどこか行こうって話で盛り上がって、休みも合わせて今回、秀美との遠野への旅行がやっと実現した。
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