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ピクシ-
「降ってきたか…」
ピクシーは最初にサイファーと仕事をしたときのことを考えていた。
ピクシ-
{こんなことになるとはな…}
あの時からすでにサイファーは化け物じみた戦闘力を秘めていた。空戦の激戦地帯『B7R』(通称:円卓)で、『円卓の鬼神』と呼ばれはじめた。最初のうちは大げさだと嘲笑うものもいたが、サイファーはそんなもの達に目もくれなかった。
その内、サイファーの力を疑うものはいなくなった。敵も味方もサイファーの圧倒的な力を目の当たりにして、震えるか、讃えるかの二択だ。最も、震える敵はサイファーの餌食となるが…。
そんな日々はピクシーにとっては驚愕の毎日だった。戦闘機に乗ったサイファーは、人間の身体の限界を超えた軌道を描きながら、敵を追い詰め、撃ち落とす。数の差や機体性能の差を、テクニックであっさりひっくり返す。
ピクシ-
{アイツより無茶な奴を俺は見たことないな。}
ピクシーは苦笑する。
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