第弐夜

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~???~ 悠「本当、色々とすいませんでした。これからは仕事を真面目にやります。だから正座崩していい?」 ある一室で正座させられている "悠貴"なる人物。 雅「駄目だ。お前それ何回目だ? つかこれくらいで 足が痺れるとは… お前、本当に [海堂家頭主 海堂悠貴]か?」 3人が居るのは、海堂本家の一室。 海堂家とは、現代では 名の知れた剣術道場だ。 そして、第22代頭主は 彼「兄。まさかここまでとは… 同じ海堂家頭主として 呆れるわ…」 海堂彼方である。 また、この時代の 海堂家第17代頭主は 悠「何時も思うけど… 性格変わりすぎだよね彼方。」 海堂悠貴である。 雅「それに関しては 僕も悠貴に同意するよ。」 彼「アレは演技だし。」 ……こんな感じでも 海堂家なのである。 雅「しかし… ここ数日の出来事で 大分新撰組に危険人物として 目をつけられたな。 誰かさんのせいで。」 彼「今後の任務は、今まで以上に 注意をはらわないとね。 誰かさんのせいで。」 悠「俺、このまま海堂家頭主 やってていいのかな…?」 彼・雅「仕事さえしてくれれば。」 悠「…クスン(T-T)」 部屋の隅で体育座りをして 泣き始めた悠貴。 彼「…兎に角、彼等と これ以上交戦する訳には いかない。 今後の仕事に大きく 関わる方々なんだから。」 雅「新撰組と海堂家で協力して 浪士を取り締まれ…か。」 悠「上も面白いコト考えるよね~ "人斬り集団"と呼ばれる 新撰組 と "人を斬らない"を掲げる 海堂家 を 組ませるんだから。」 先日、幕府からある書状がきた。 内容は 《海堂と新撰組で京の治安を 守れ》 と言うものだった。 彼「新撰組は、私のいた時代でも 賛否両論のある集団だわ。 …私の友達は大好きだった、 てか好きすぎて狂いかけてた けどさ。」 悠「まあ、俺らとは正反対の 集団なのは確かだな。」
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