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その大きめのタッパーの中にはラップでくるまれた大きさも形も歪なたくさんのおにぎりが並べられていた。
芹沢の中に疑問符が浮かぶ。
「青砥、これ何人分だ」
タッパーの中のおにぎりは明らかに三人で食べきれる量ではない。
青砥は大きな目をきょとんと見開きながら首を傾げて答えた。
「一応…三人分ですけど」
ゆうに十数個は敷き詰められたおにぎりを見た芹沢は「そりゃ形も歪になるな」と再び心中でつっこんだ。
榎本は無表情でそれを見つめながら一言、
「美味しそうですね」
そう、呟いたのだ。
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