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「あとこれは私からです」
青砥が自分の鞄から可愛らしいハンカチ包みを取り出す。
「何ですか?」
榎本がそれに興味を示したのを見て、芹沢が親指で下唇をなぞる。
「私、料理は苦手なんですけど…おにぎりなら何とか作れるかなって。
ほら、真心を伝えるなら手料理がいいって言うし」
芹沢はそれは恋人とかに言うセリフだぞ、と心の中でつっこみながら、料理下手を自称する彼女がどんなおにぎりを作ったのか興味をそそられ思わずハンカチの包装をとかれたタッパーを覗き込んだ。
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