チョコとおにぎり

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榎本は親指と人差し指を擦り合わせる様ないつもの仕草を取りながら、タッパーから手頃な大きさのおにぎりを手に取ると丁寧にラップを剥がして一口頬張った。 青砥と芹沢は何故かその光景を固唾を飲んで見守っていた。 ゆっくり咀嚼しそれを飲み込む。 「…美味しいです」 榎本はいつもの無表情でおにぎりの感想を口にし、再び残りを口に運んだ。 青砥はホッとした様に笑顔を見せ、 「芹沢さんも食べますかっ?」 と、タッパーから大きなおにぎりをひっつかみ芹沢の前に差し出した。
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