チョコとおにぎり

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そんな邪気のないキラキラとした笑顔で勧められては芹沢も無下には出来ず、青砥の手からおにぎりを受け取ると同じようにラップを剥がしてかぶりついた。 なるほど、ちょっと塩気が強い気もするが味はなかなかだ。 中身が鮭フレークだからこそ塩気は抑えて欲しかった気もするが、そこは料理下手を自称する彼女のこと。 深くは突っ込まないで措こうと、芹沢はおにぎりを咀嚼しながら考えていた。 しかし、これだけの数のおにぎりをいくら世話になっている榎本の為とは言え忙しい合間を縫って作れる物だろうか。 まさか、と芹沢はある一点の可能性に至りそうになり、お茶の準備を始めた榎本と嬉しそうに微笑む青砥を見て、まさかな、と思考を中断させた。 (あれ?そういやあいつ、俺の買ったチョコレートには手つけなかったな) 真実は彼のみぞ知る…? 【チョコとおにぎり・完】
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