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日常と非日常って
どっちが普通なんだろう
普通はいつも
日常から少しずれてて
でもそれは
蹴った小石が
溝に落ちるか
道に転がるかの違いで
狂ってる
そう言った彼女の指は
僕を示していた
厳密には
僕の時計だけど
ずっと止まった時計
十二時三十五分
十九秒と少し
グリニッジだか明石だか
標準時刻を教えてくれる
それを受けとる電波時計
でも
世界の標準は
地球の思惑通りの時を
示してるんだろうか
もし少しずれてたら
基準は少しずれたまま
世界の人の普通になってる
狂ってないよ
僕は答え
それでも時計を鞄に直した
一日にわずか一瞬
地球の時を知らせる時計
ほとんどは
普通が非日常だと
人や空気や生命や
そんな
世界を構築する全てのものが
歯車を歪めない限り
普通が守られる
そのルートはたったひとつ
それを全てが一丸で
守り続けてるなんて
非日常
普通は非日常に守られ
日常は心のなかで
揺らぎない平穏を作ってくれる
とりあえず
僕は
またここに立ってる
いとおしい
毎日に
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