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『なんだ、お前は?何をしたんだ?』
得意満面の顔でガキが言った
『何をしたかは内緒!
アメリカの一部じゃ、トリックスターって神様として崇められてるんだよ?イタズラの神様だけど。』
神様…?
右の耳に金のピアスを開けた半ズボンにサスペンダーの神様ってか
『あぁ、そうかい。じゃ神様、見守っててくれよな』
俺は体を反転させて事務所の扉を開けると同時に手を叩く音がして
『んもぅ、ダメだってば』
扉を開けた先にはガキが立っていた
『おじちゃんだってオモチャの鉄砲でなにするつもりなのさ?』
ポケットの拳銃を取り出すと
火薬で音だけがなるオモチャの鉄砲になってた。
『ね。おじちゃんには大事な人が居るんだから。帰りなよ』
『あのなぁ、おじちゃんって…』
ガキが俺に左手をかざす
『藤本正次。三十……歳は、いっか
🌕🌕組所属で
二歳年下のお嫁さんになる人が居るね。付き合って十五年って長いね』
『……それがどうした』
ガキは自分の眉間に人差し指を置く
『十一歳野球始めて
タバコ覚えたのが十三歳
十七歳で少年院。
十九歳で…なんだっけ
まだ知りたい?』
当たってやがる
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