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『ボクが悪いんだけどね』
ガキは事務所の中まで進み、デスクの引き出しを開けた。
中から出てきたのは
人生ゲーム。
『これは藤本正次の人生ゲーム、ほら。』
止まったマス目らしき所に赤い印が付いていた。
そこだけを見ると俺の人生そのものになっている
『おじちゃんはココに居たの』
ガキが指を止めた先には、「彼女の両親、親族に挨拶」と、なっていた。
あいつの両親に挨拶に行ったのは去年の事。でも親族は居ないぞ。
『でも、出来心でルーレット逆に回転させたら、うまく回らなくて飛び出しちゃって。はめ直したら5だったの』
マスから指をトントンと進めると
「暴力団事務所に単身乗り込み死亡」と書いてあるマスに止まる
『運命のルーレットは変わらない、だから助けに来たの』
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