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マジか…
だが俺の事。
しょっぱい人生、それも良いだろう
しかし、まてよ
『神様よ。俺の彼女の人生ゲームもあるのか?』
あのマスの違和感が拭えない。
『あるよ、見たい?特別だよ』
再び同じ引き出しを開けた
全く同じ人生ゲームが出てきた
ただ、マスに書いてある事が違う。
小学校、中学、高校と来て短大卒業。
一般的なモノであろう。
あ、あった。
「藤本正次と出会う」ここで分岐点になってる。
「付き合う」そこから先のマスに書いてある全ての言葉は
暴力団員の妻として救いも無く、悲惨そのもの。
もし、もう一方にコマを進めていたら穏やかかつ幸せな人生の青写真が書かれていた。
言葉が出なかった。
今、彼女のコマは「両親に挨拶を受ける」再び、分岐点に止まってる。
しかし分かれ道から先の片方のルートには何も書かれていなかった。
『何も書いてないマスが空白しか並んでねぇぞ』
ケラケラと笑う
『選ばなかったのは、おじちゃんのルーレットだよ。しょうがないよね』
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