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『大丈夫?』
ソファに横になる俺の顔を覗き込むのは、俺の彼女。
っと……ここは彼女の実家?
この光景は以前に一度見たことがある。
確か、そうだ。
彼女の両親に挨拶に来たときだ。
挨拶をして昼から寿司を取って貰ってビールと日本酒たらふく飲んで、酔っ払ったんだ。
『本当にもう。ね、先にお祖父ちゃんのお墓参り行っておいて良かった。』
そう言えば行ったなぁ。
親族ってこの事だったのか?
思い出した、隣の部屋に仏壇があって。
寝返りを打ったらフスマが開いてて、仏壇が目に入った
仏壇の横には遺影。
あれ?遺影のジイさん舌出してやがる。
それに右の耳に金のピアスなんて、してる遺影……
見てる事に彼女が気付いた
『あれがおじいちゃん。変わり者でさ。インディアンに憧れててさ、あの歳でピアスなんかしちゃってね』
インディアン。アメリカの一部だな、トリックスターてか。
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