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「あのっ……、自分高橋と申しますが、ここは小林 弘二さんのお部屋で間違いないでしょうか?」
僕は顔を出した女の子に向かって、出来る限り丁寧な言葉を選びそう聞いてみた。
「あれ? もしかしてコウちゃんのお友達の高橋君?」
コウちゃん? ああ、名前が弘二だからコウちゃんか……。ってか僕の名前知ってるって事はやっぱり彼女とか……なのかな?
そう僕は思いながら、
「あっ……、はいそうです。休みなのでちょっと寄らせてもらったんですが、小林君いらっしゃいますか?」と再度確認の意味でその子に聞いてみた。
すると彼女は掌に顎を乗せ、ちょっと目線を天井にあげた状態で、うーんと呟くと、
「コウちゃん、今はちょっと出ちゃってるんだけど、でも、もうすぐお昼だし、そんなにかからず戻ってくると思うから、良かったら上がって待ってなよ」っと、ニコニコしながら言ってきた。
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