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「ぎゃああああああああああああああああああああああ! いてぇぇ嫌だぁぁ死にたくねぇ!」
「ヒィィ! いやぁ止めてぇぇお願い許してぇ、わたしには子供がいるのよぉだからお願い! 助けてイヤァァァァァァ!」
「あん……いや……んん……あっ……アアアアアアアアアアイヤァァァァァァ! どうして……そんなところ刺さないでぇ! いやいや血が腕がぁぁぁぁ死にたくない死にたくないシニタクナィィィ!」
携帯電話に残されていたのは全て悲鳴や叫びながら助けを求める声だった。
(な……何だよこの携帯は……一体)
そう思った直後、携帯電話の冷たい効果音が僕の耳に鳴り響く。
ピーX月XX日17時55分
(え? 5分前の留守電?)
すると携帯電話から残されたメッセージが流れ始める。
「携帯電話を拾ってくれてありがとう。もうすぐそこまで取りにいくよ。お礼に次のターゲットは……君だ」
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