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辺りはもう真っ暗だった。
時計は8時近くになっていた。
俺は“黒崎医院”と書かれた家に辿り着いた。
実はここが俺の家である。
父さんは町医者で、人の命を預かったりしているんだ。
俺はドアを開け、家に帰った。
そして、リビングに辿り着いた。
亮太:「ただいま。」
?:「遅い!」
その時、俺は跳び蹴りを喰らった!
喰らわした人は俺の父さん、黒崎一正だった。
一正:「今何時だと思っているんだ!?夕食は毎晩7時と決まっているだろうが!」
亮太:「父さん、これが必死こいて人助けや勉強をしてきて帰ってきた息子に対する挨拶かよ!?」
一正:「やかましい!どんな理由があろうと我が家の楽しい団欒を乱す奴には制裁あるのみ!」
亮太:「大体、こんなルールありかよ!?健全な男子高校生を毎晩7時に帰宅させる家がどこにあるんだよ!?」
こうして父さんと俺は言い争いの喧嘩を始めた!
その傍らでは、俺の双子の妹たち夏美と夏樹が食べていた。
夏美:「もう、喧嘩は止めなよ。ご飯が冷めちゃうよ。」
夏樹:「放っておきなよ、夏美姉ちゃん。おかわり。」
夏美:「でも夏樹ちゃん。」
2人が食べている傍らで、俺と父さんは言い争いをし続けていた。
俺が急いでいたのにはこのルールがあったからである。
一見すると何ともおかしなルールで、仕方がなく俺も従っていたのだが、満更でも無かった。
家族揃っての団欒は好きだったからだ。
父さんは普段はああゆう人だが、いざという時は頼れる人だ。
俺や家族がケガや病気をしても、あの人の治療で治してもらっている。
さらに俺には双子の妹たちがいて、ルックスも似ていたが性格は正反対だった。。
上の妹は黒崎夏美、おとしやかで優しい女の子だ。
下の妹は黒崎夏樹、ボーイッシュで気の強い女の子だ。
実は母さんもいたんだが、訳あって今はいない。
その話は後で話すことにする。
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