第1話:悪魔になっちゃった日

7/17
前へ
/19ページ
次へ
そうして、やっと言い争いは終わり、父さんに許してもらって、俺はやっと晩御飯にありつけた。 亮太:「いただきます。」 俺は晩御飯を早く済ませると片付けを急いで済ませ、テーブルを掃除した。 そして、上の自分の部屋に登っていった。 一正:「最近あいつ、ロクに団欒過ごさないよな。何があったんだ?」 夏美:「お父さん、お兄ちゃん大変なんだからね。最近、勉強が忙しくなったし、周りでおかしなことが起こり始めていて、悩んでいるんだよ。」 夏美は父さんに溜め息混じりで話した。 一正:「何!?あいつ、お前たちにそんな話を相談していたのか!?父さんは聞いてないぞ!」 夏樹:「当たり前だろ?」 夏樹は呆れながら話し始めた。 夏樹:「45歳過ぎてもなおこんなしょうもないコミュニケーション手段しか持たない父親に対して誰が。」 夏樹の話を聞いて父さんは落ち込んでしまった。 そして、父さんは巨大なポスターに手をかけた。 そのポスターには綺麗な女性が描かれていて、『美咲よ、永遠なれ』と書かれていた。 父さん:「あぁ、母さん(泣)。家の子ども達が全員思春期のせいなのか、父さんにヤケに冷たいよ(泣)。」 父さんはポスターに向かって愚痴を話し始めた。 夏樹:「まず、その大きすぎる遺影をどうにかしてよね(溜め息)。」 そんな雰囲気をよそに、俺は机に座って勉強を開始した。 しかし、先ほど目撃した騒ぎが頭から離れず、勉強にろくに集中出来なかった。 亮太:「仕方がない、ちゃっちゃと勉強をやって、風呂入ってさっさと寝るか。」 その後俺は明日の予習を済ませた後、リビングに降りて、風呂に入った。 風呂から上がり、着替えを済ませた後、歯磨きをした。 その後は上に上がり、ベッドで寝始めた。 不思議なくらい、ぐっすり寝た。
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

148人が本棚に入れています
本棚に追加