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そうして、やっと言い争いは終わり、父さんに許してもらって、俺はやっと晩御飯にありつけた。
亮太:「いただきます。」
俺は晩御飯を早く済ませると片付けを急いで済ませ、テーブルを掃除した。
そして、上の自分の部屋に登っていった。
一正:「最近あいつ、ロクに団欒過ごさないよな。何があったんだ?」
夏美:「お父さん、お兄ちゃん大変なんだからね。最近、勉強が忙しくなったし、周りでおかしなことが起こり始めていて、悩んでいるんだよ。」
夏美は父さんに溜め息混じりで話した。
一正:「何!?あいつ、お前たちにそんな話を相談していたのか!?父さんは聞いてないぞ!」
夏樹:「当たり前だろ?」
夏樹は呆れながら話し始めた。
夏樹:「45歳過ぎてもなおこんなしょうもないコミュニケーション手段しか持たない父親に対して誰が。」
夏樹の話を聞いて父さんは落ち込んでしまった。
そして、父さんは巨大なポスターに手をかけた。
そのポスターには綺麗な女性が描かれていて、『美咲よ、永遠なれ』と書かれていた。
父さん:「あぁ、母さん(泣)。家の子ども達が全員思春期のせいなのか、父さんにヤケに冷たいよ(泣)。」
父さんはポスターに向かって愚痴を話し始めた。
夏樹:「まず、その大きすぎる遺影をどうにかしてよね(溜め息)。」
そんな雰囲気をよそに、俺は机に座って勉強を開始した。
しかし、先ほど目撃した騒ぎが頭から離れず、勉強にろくに集中出来なかった。
亮太:「仕方がない、ちゃっちゃと勉強をやって、風呂入ってさっさと寝るか。」
その後俺は明日の予習を済ませた後、リビングに降りて、風呂に入った。
風呂から上がり、着替えを済ませた後、歯磨きをした。
その後は上に上がり、ベッドで寝始めた。
不思議なくらい、ぐっすり寝た。
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