その出会い

2/8
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
「蒼天、家ですよね」 「天之、だったな」 屋敷の様に大きい家の前で佇む7人の少年。 これから始まるのは、波瀾万丈の生活。 カルチャーメイト 「僕は長男の本奇[もとき]です。」 「その双子の弟元歌[もとか]」 「二人は17でね、俺は15!裕陽[ゆうひ]って言います!」 「風[ふう]です。12です」 大きな机を挟んで始まる自己紹介。 座るのは、勿論あの7人だ。 「こちらの長男楓[かえで]、17だ」 「英[えい]、14です」 「舞[まい]、12」 自己紹介が終わると共に、重くなる沈黙。 「本歌、部屋決めようよ。五つしか無いんでしょ?」 「あぁ、部屋の図。家の親が作ってあるから」 そう言って、沈黙を遮った双子。 区別がつかないこの二人は、手持ちのバッグから図を取り出した。 「一応ね、ここはリビング。夕食はここで食べる予定。  キッチンはあの前の所」 「後は各自調べて。部屋なんだけど、どうする?」 視線の先には楓。 蒼天家の長男である彼だ。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!