その出会い

4/8
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
蒼天家の男と結婚する当日、二人は事故で亡くなった。 けれど大家族になるから、と準備されていた家は残った7人の少年達の手に渡った。 「広すぎて、怖いや」 「確かに、広いな」 「楓、良い人そうだったね」 「.....あぁ」 順番にお風呂へ入っていく中、料理担当を申し出た楓が夕飯を作っていた。 「手伝います」 「え?...あぁ、助かる」 「楓さん、料理上手いんですね」 「楓で良い」 「じゃあ、楓兄さん」 風は準備されていく料理を目に微笑んだ。 これから、一緒に暮らしていく『兄弟』。 立ちはだかった壁は大きいけれど、母が選んだ人の息子だから。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!