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蒼天家の男と結婚する当日、二人は事故で亡くなった。
けれど大家族になるから、と準備されていた家は残った7人の少年達の手に渡った。
「広すぎて、怖いや」
「確かに、広いな」
「楓、良い人そうだったね」
「.....あぁ」
順番にお風呂へ入っていく中、料理担当を申し出た楓が夕飯を作っていた。
「手伝います」
「え?...あぁ、助かる」
「楓さん、料理上手いんですね」
「楓で良い」
「じゃあ、楓兄さん」
風は準備されていく料理を目に微笑んだ。
これから、一緒に暮らしていく『兄弟』。
立ちはだかった壁は大きいけれど、母が選んだ人の息子だから。
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